打楽器・ボーカル

音楽学校でトレーニングすることが上達への近道!

ドラムを叩く男性

ギター以外では、ドラムやボーカルもバンドでは人気のパートですよね。特にボーカルは、リズム感はもちろんバンドの演奏にも負けない声量と音域の広さが必要になります。音楽学校では専門のボイストレーナーやドラムレッスンのプロが在籍しているので、実力を身につけたければ音楽学校でトレーニングすることが上達への近道です。

ドラム

ドラムという楽器がかっこいい理由に、大仰なセットに囲まれた中でドンと構えてプレイヤーが演奏するというのが挙げられます。複数形でドラムスと呼ばれる通り、ドラムセットはドラムやタム、シンバルなどの打楽器が数個、多い演奏者では100を超える数が配置されています。その内訳はドラマーの好みや音楽の方向性、予算などの理由によって変わるので全てのドラムセットが全く同じということはありません。同じような内容でもより快適にプレイできるよう配置は各人様々ですし、曲目に合わせ微妙に異なる音を出す材質のものになっていたりと、拘りを持って自分だけの唯一のドラムセットを完成すべく一流になるほど試行錯誤を重ねています。大まかにはシンバル、ハイハット、バスドラム、スネアドラム、フロアタムなどから構成されますが、これはあくまで基本のセットです。シンバルはスタンドを用いて高い位置に配置される金属板で高音を出します。ハイハットも同じような感じですが足元のペダルで音質を変化させることが可能で、欲しい音によって使い分けて演奏します。バスドラムは転がるように置かれた大きな太鼓で、迫力ある重低音を産み出すので静かな住宅街での使用は控えたほうがよさそうな楽器です。スネアドラムはそれよりも小さいサイズですがやはり大きな音が出るので、スタジオや音楽学校、ライブハウスなど特別な環境下でなければむやみにパワフルに叩きまくるのはやめたほうが無難でしょう。タムも要は太鼓で、つまりは金属音のするシンバルと太鼓の組み合わせがドラムセットでそれをドラムスティックで叩くスタイルになります。

パーカッション

ドラムの演奏にはスティックが使われますがパーカッションでは使われません。この点がドラムとパーカッションの大きな違いで、スティックの替りに手で叩いて演奏するのがパーカッショニストになります。実際には両方こなせるドラマー兼パーカッショニストが多く、ドラムスティックを一度も握ったことはないパーカッショニストはかなりレアな存在でしょう。具体的な楽器だとコンガ、カホン、ボンゴ、ジャンベ、タブラ、カウベル、ギロ、ティンパニ、ヴィブラフォン、シロフォン、ティンバレス、マリンバ、グロッケン、パンデイロ、シェケレ、マラカスなどがこれに分類され、音楽の授業でお馴染みのタンバリンやカスタネットも含まれることがあります。厳密な意味でいえばドラムも含めて打楽器全般がパーカッションなのですが、演奏者をパートで紹介する場合や楽器のカタログを見てもこの2つは分けて考えられるケースがほとんどですので、それに倣っておいた方が話もスムーズでしょう。和太鼓を見て「おっ、あそこにあるのはパーカッションだね」と指差すことは間違いではありませんが、違和感がないと言えば嘘になってしまいます。通常時はラテン系のコンガやボンゴなどに限ってこの名称を使ったほうが良いのではないかと思われますが無理強いはしません。役割はドラムと同じくリズムを刻むことで、カラオケでマラカスを振って場を盛り上げるのも立派な演奏になるでしょう。

ボーカル

楽器ではありませんがボーカル(ヴォーカル)も音楽学校で学べるパートで、正式に教育を受けることでカラオケ名人からプロへと昇格する可能性もあるほど、本気の人にとってはスクールの重要性が高いと言えるでしょう。小学校の授業では大きな声で歌うことが求められますが、それでお金を稼ぐプロのミュージシャンを目指すのであればただ大声を出せば良いというわけにはいきません。音楽学校ではボーカリストに必須の発声方法、ボイストレーニングを教えてもらえますし、声帯の仕組みや音域についても詳しく知ることができるでしょう。自分の喉で音を奏でるので個人差のあることが他の楽器とは違い、教本を読んだりマニュアル通りに反復してもうまくいかないというのがこのパートの特徴で、各人に合わせて指導者がレッスンしてくれるスクールに通うことが上達の近道と言われるとっても大きな理由でもありま。基本的なボイストレーニングやヴィブラートなどのテクニックならほぼ万人共通の項目と考えてもよいのですが、全く同じ声の人はそうそういない事を考えても個人に合わせてアドバイスをしてくれる教師がいることほど心強いものはありません。歌手になりたい、バンドでボーカルをやりたいと志望する方は毎年のように出現しますが、その中で夢を実現させられる幸運の持ち主はほんの一握りです。バンドでボーカルをやったり自主制作で自分が歌っているCDを制作するだけなら割とお金が解決してくれますが、その道で食べていけるようになる人間はごく限られた一部です。そのほんの一部になるためには音楽学校でレッスンを受けるのがベストでしょう。